最後の一句

著者: 森鷗外 初出年: 1915年

今、改めて、主役いちが云う「お上のことには間違いはございますまいから。」を読み返したい。
ここ数十年の政治と官僚の腐敗は、政治家と官僚の問題だけではない。マスコミが怠っていたからでもない。世間がゆるーく黙認し続けてきたからかもしれないと思い至る。
いちはどこへ行ったのか。少し以前のマララ・ユサフザイさん、そしてグレタ・トゥンベリさんは現代のいちなのだろう。グレタさんに共鳴する世界の若者たちも少なくはないようだ。
年寄りが「死んでしまえばお終い」と残された短い年月を得手勝手に振る舞いがちなのに対して、長い時間を持っている若者は直感が働かなければ危ない。
『最後の一句』(さいごのいっく)は、森鷗外が1915(大正4)年10月に雑誌『中央公論』に発表した、江戸時代の大阪を舞台にした小説。

主な読者:中学生から
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